こんにちは。
12星座の続きを書こうと思ってましたが、
早く4/1の星よみをした方がいい気がしましたので、先に2020年4月1日蟹座上弦の月の星よみをします。
蟹座上弦の月の星よみ
前回牡羊座新月の星読みの時にも書きましたが、
月は新月→上弦→満月→下弦と満ち欠けを繰り返しています。
今回の星よみは、4月1日19:21に蟹座で上弦の月を迎えますので、その解説です。
上弦の月、下弦の月とは
新月から次の新月までの約1ヶ月の間に、半月は2回あり、最初の半月が「上弦の月」、
その後満月を経て次の半月を「下弦の月」と言います。
つまり上弦の月は新月から満月に向かって月が満ちていく途中の半月であり、
下弦の月は満月から新月に向かって月が欠けていく途中の半月ということです。
ホロスコープ上で上弦の月は、月と太陽が90度の位置関係になります。(スクエア)
4月1日19:21の上弦の月では、蟹座の12.15度に月が、牡羊座の12.15度に太陽があり、90度の角度になっています。
90度スクエアは困難や障害、挑戦といった意味があり、
問題のある状況を乗り越える為に行動をせざるを得ないことを言います。
その為、上弦の月のホロスコープは、新月から満月に向かう途中の課題の見直しを意味し、
下弦の月のホロスコープは、満月から新月に向かう途中の課題の見直しを意味すると言われています。
折しも世界各国でのコロナウィルスの感染拡大は広まる一方ですし、
日本においてもとても危険な状態になるのかならないのか、非常に際どいところにいるように感じます。
そこで、この課題の見直しである上弦の月が何を示しているのかを見ていきたいと思います。
9ハウス/蟹座の月と6ハウス/牡羊座の太陽
4月1日19:21上弦の月、この時の月は蟹座で9ハウスにいます。
この月に対して90度の位置になる太陽は牡羊座で6ハウスにいます。
月は私生活や、家族・家庭、内面、感情などを表し、国でいえば我々一般大衆を表します。
蟹座の支配星は月なので、蟹座にいる月は一番関係の深いところに入っていることになります。
また、月のいるハウスは9ハウスで、この時の月が支配するハウスも9ハウスなので
9ハウスの意味合いを強く訴えていることになります。
9ハウスが意味するものは、法律、外国、海外旅行、遠方への移動などです。
(ほかに高等教育や出版、宗教、哲学、思想など)
教育的なもの、思想的なものは今は置いておくとして、
(・・でもそれぞれの思想的なもの哲学的なものの違いによって、
今のこの現実に対しての受け止め方が違う、ということか・・?)
一般大衆である我々(月)に対し、90度スクエアである太陽(国のトップにいる人達)が
外国への、または外国からの入国、出国、海外旅行、はたまた県や市をまたがっての移動の規制など
制限をかけていることを示しています。
(もっと制限をかけねばならい困難な状況を示しているとも言えます。)
太陽(社会)は6ハウスにあり、太陽の支配するハウスも10ハウスで社会を表しますが、
社会は今6ハウスの示している医療、病気、労働、雇用などの危機的状況にさらされています。
6ハウスは、前回の牡羊座新月でも太陽と月が入っていたハウスです。
→【牡羊座新月】この状況にも希望はある.はっきり見る.子供の目で見る
また3/22の土星が水瓶座に入った時にも、その土星は6ハウスにいました。
→【3/22土星水瓶座入り】今起きている問題.2020年は重要な年
さらにさかのぼれば3/20春分の時も、冥王星(破壊)木星(拡大)火星(トラブル)が重なって入っていたハウスは6ハウスでした。
6ハウスの「医療、病気、労働、雇用」に関する問題が起きることをずっと星は示していることになるのです。
月、太陽、ジュノーのTスクエア
この月と太陽に対して、ジュノーという小惑星が90度と180度の角度で関係を作っています。
フリーハンドの線の為きれいな三角になってませんが
この濃いピンクの三角がTスクエアという複合アスペクト(形)です。
ジュノーという小惑星は3/20の春分のホロスコープの説明で話題にした天体です。
春分のホロスコープは、来年の春分までの1年間を示すので、
この時に問題があった点は、この1年間を通しての問題点です。
この3/20の春分図では「ジュノー」が大変問題で、大変重要であることを示していました。
ジュノーは権利の主張、争い、災害などを意味する天体です。
ジュノーが端的にコロナウィルスを示しているとは言えませんが、
コロナウィルスに関係する問題点を示しているだろうとは推測できます。
そのジュノーと、我々一般大衆(月)と国(太陽)が困難と緊張感を示すTスクエアを作っているのです。
この4月1日の時点から、次の満月である4月8日までの状態が、
コロナウィルスに関する問題と、我々と、国の、緊張感を伴う困難である、と言っているのです。
また、ジュノーは12ハウスにいます。
12ハウスは病院や入院といった意味を持ちますが、
さらに見えないもの、手に取れないもの、よくわからない曖昧なもの、と言った意味があります。
つまり、コロナウィルスの問題点の行方も、対処方法も、実際のところ
まだよく見えていないといった意味合いにとれます。
月は「繰り返される日常」も意味します。
Tスクエア(三角形)の頂点である月「繰り返される日常」
当たり前だったことが、当たり前ではなくなってしまったことを示しているのかなぁ、
と思ってしまいました。
去年まで当たり前にしていたこと、
誰と集まろうが、どんなに至近距離にいようが、
一緒に集まってご飯食べながらお喋りをしようが、
汗を流して仲間とぶつかり合いながらスポーツをしようが、
それが危険であるということなんて、夢にも思わなかった当たり前の日常が
今はすごく遠くにあるように思います。
(感傷はよくないですね)
ASC、MC、天王星、土星・火星のグランドクロス
もう一つとても困難な複合アスペクトがあります。
水色の線でひいた四角形、グランドクロスという複合アスペクトです。
4つのスクエア(90度)と2つのオポジション(180度)で構成されます。
Tスクエアが2つ繋がっているようなもんです。
よって困難度も緊張感もさらに倍、って感じです。
このグランドクロスを構成している天体達を見ていきます。
ASCは我々の状態、MCは社会の状態を示します。
天王星は4ハウスを支配し、7ハウスにいます。
我々の基盤(4ハウス)は災害(4ハウス)や外国や人と人との繋がり(7ハウス)によって
突然の変化(天王星)がもたらされたと、示しています。
土星(制限、苦痛)と火星(トラブル)は3ハウスで重なっています。
その土星は3ハウスと4ハウスを支配し、3ハウスに入っています。
交通機関、移動、物流、教育、隣人(3ハウス)と、基盤、家族、災害(4ハウス)
それらに関係する制限・苦痛(土星)があると示しています。
火星は2ハウス、6ハウス、7ハウスを支配して、3ハウスに入っています。
景気、金融(2ハウス)、医療、病気、労働、雇用(6ハウス)、
外国、人と人との繋がり(7ハウス)、交通機関、移動、物流、教育、隣人(3ハウス)
それらに関係するトラブル(火星)があると示しています。
我々も、社会も、突然の変化と苦痛を伴う制限と、トラブルで
とてつもない大きな困難と緊張感の只中にいると、そういう状態です。
さらに付け加えるならば、3ハウスには木星と冥王星も重なっています。
冥王星は徹底的な破壊と再生です。
木星は拡大です。
徹底的な破壊力が拡大されて、この大きな混乱をより強く示しています。
困難な状況を示すホロスコープを、どう捉えるのか
グランドクロスの複合アスペクトの学習をした時、
先生が言っていたことです。
「困難な状況にある時、何を優先して生きるのか。
自分の中の優先順位、一番大切なものが何か、それを常に自覚しておくこと。
優先順位の高いものを残すこと。
優先順位の高いものを選択すること。
トランジットの(現在天を運行している)土星は、何が大事なのか?
を問うてくる。
その時に大事なものを切り捨てる必要はない。」
すごく心に染みて、テキストに書き留めた言葉です。
それを見返して、今この状況下で思うのは、
困難な状況が「個人的レベル」である時なのか、「全世界的なレベル」に及ぶ時なのか、
ということ。
今は「個人」を超えて、「全世界的」なレベルだと思います。
個人的レベルであるならば、優先すべきもの、切り捨ててはいけない大事なものは
個人個人で違うでしょう。
(もちろん個人レベルでも究極の状態ならひとつだけれど。)
でも全世界的レベルであるならば、
その優先すべきものは、ひとつであり、共通だと思うのです。
「命」でしょう。
生きることでしょう。
経済も、仕事も、生活も大事で、切り捨てられるものではないけれど、
でもすべて「生きてこそ」でしょう。
花見を自粛されて、
それでも桜を見に行く人達は、
「桜は今しか見れないから」と言います。
でも桜は来年も咲くでしょう。
今、ちょっと我慢すれば来年見れるでしょう。
でも、今この時を乗り越えなければ、来年は来ないかもしれない。
自分は死なないかもしれない。
でも自分の軽率な行動のために、誰かの命がなくなるかもしれない。
何度か、見誤りそうになったけれど、
ここで一度、何が一番大事で、何を一番に優先させなきゃいけないのか、
よく考えろと、この上弦の月のホロスコープは言っている気がします。
ここで軌道修正した方がいいと。
見誤っていたものを、正せ、と。
それが、私の蟹座上弦の月の解釈です。
強い言い方になったので気に障った人がいたらごめんなさい。
長々読んでいただき、ありがとうございました!
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