【山羊座満月/半影月食】変化のチリとなって消えるな.自らが変容するんだ

こんばんは。

今日は山羊座満月のお話です。

またしてもタイムリーにあげられませんでしたが・・

 

この満月も前回の射手座満月と同じく半影月食。

ただし今回の月食は日本では観測できない月食でした。

 

半影月食についてはこちら。

 

月食は通常の満月よりもその影響力が大きいと言われています。

ホロスコープを見るとなかなか線がイッパイでこりゃなんだ？！って感じの様子ですが

どんな影響が考えられるのでしょうか。

 

 

いつも以上に長いので、結論だけ知りたければ

目次の一番下をクリックしてください！

 

山羊座満月/半影月食

 

 

2020年7月5日13:44

太陽・蟹座13.62度、月・山羊座13.62度で満月でした。

 

満月は、太陽と月が180度真反対の位置にあるのですが、

この山羊座満月のホロスコープの特徴は、

太陽・月の180度の他にも、バチバチと火花を散らすように

向かい合っている天体が多いことです。

その向かい合っている天体達を見ていきましょう。

 

向かい合う天体達

色を付けると少しわかるでしょうか？

水色の線と、ピンクの線、黄緑色の線と3種類あります。

それぞれ、

 

 

 

こんな感じです。

なにせ水色の線、165度クインデチレが多いです。

 

165度クインデチレが意味すること

165度クインデチレはマイナーアスペクトなので、

あまり重要視しないという考え方もあるのかもしれませんが、

 

意味がついているということは、意味があるということなので、

私はイチイチ気にかけてみています。

 

165度クインデチレの意味は、

強い動機付け、決意、強迫観念、激変、別離、分離、病気

 

何か決定的な出来事によって、強く心を、いい意味にも悪い意味にも・・

どちらかと言えば悪く感じる事柄で心を突き動かされていく・・という感じでしょうか。

 

物事が激変したり、分かれていったり、病気に関係する意味も持っています。

 

ひとつずつ見ていきましょう。

 

太陽と土星、太陽とテイルの165度

(165.165.30度の二等辺三角形になっており、ヨッド的である)

 

太陽の生き方、行動、社会

土星の制限・抑圧・試練、テイルの過去の問題

 

太陽は高みを目指したい9ハウスにいて、

10ハウスの社会と関係があります。

 

社会において高みを目指していきたい、

もっと上へ行きたい、もっと遠くへ行きたいという意思のある太陽は、

土星によって制限を受けています。

 

その土星は基盤や居場所、家庭である4ハウスと関係があり、

移動や短期的な動きを意味する3ハウスにいます。

 

社会や遠く、または長期的な動きを見ている太陽に対し、

土星はごく近いところで制限をかけているわけです。

 

上を見ているのに、足元をガシッとつかまれて動けない感じです。

 

それは過去の問題とも関係していて、

それらのストレスやうまくいかない事柄が、

物事を爆発的に動かしたり(激変)いったり、

分離していくのかもしれません。

 

水星と木星・冥王星の165度クインデチレ

水星も高みを目指し遠くを目指している9ハウスにいます。

横のつながりや希望・理想を意味する11ハウスと、

命や深い繋がりを意味する8ハウスとも関係があります。

 

木星と冥王星は3ハウスにいます。

3ハウスにはたくさんの天体が入っています。

3ハウスの短期的な動き、移動や人の往来について

冥王星の破壊と、木星がそれを拡大させています。

 

もっと遠くへ行ったり来たりしたいと望んでいる水星に対し

もっと近くの移動さえも破壊しようとしている冥王星、

そしてその破壊を拡げている木星

 

冥王星には自分自身や今この時を表している1ハウスが関係し、

木星は自分の価値や自分の所有しているもの、収入(2ハウス)と

楽しみや自分らしさ(5ハウス)と関係があります。

 

もっと自分らしさや楽しみを拡げたい、

もっと豊かになりたい、自分の価値を拡げたい、拡げようとしている木星。

今近くで往来を開始しながら、その豊かさを模索しています。

 

一方、その木星に重なり、破壊と再生を進めている冥王星。

 

さらにはもっと遠くを目指している伝達や移動の水星に対し

冥王星は近場で破壊的な圧力をかけています。

 

そしてそれが165度という角度をとっているならば、

高みを目指し、理想や希望を持ち、深い繋がりを求めている水星は

あまりうまく高く自由には動いていけないようにも感じます。

 

 

月とヘッドの165度クインデチレ

山羊座満月である月も3ハウスにいます。

最近ずっと3ハウスが強調されているように感じるんですが、

3ハウスをどう扱えと言っているんでしょうか。

 

3ハウスは、移動や交通、人が行きかうこと、伝達することを意味するハウスです。

3ハウスにいるのは、月・木星・冥王星・土星。

 

移動したがっているし(月)

人の往来を拡げているし(木星)

でもそこには破壊が起きているし(冥王星)

制限や抑圧がかかっている(土星)

 

そしてこの後に書きますが、これらの天体はそれぞれMC(社会)と厳しい角度をとっています。

つまりは、3ハウスの意味する人の行きかう行動も、厳しいということです。

 

話を戻して、この3ハウスにいる月は、9ハウスと関係しています。

近場も行き来したいし、遠くにも行きたい。

伝えたい、伝達したい、

自分の身近なところにも、遠くの地へも、その想いを馳せています。

 

その月は、これからを意味するヘッドと165度。

月の思いはうまいこといかなそうです。

 

山羊座の月と蟹座の太陽

満月である月は太陽と180度オポジションの位置にあります。

 

月は山羊座で3ハウス、太陽は蟹座で9ハウス。

山羊座は社会であり、蟹座は家庭です。

山羊座は集団の集大成であり、蟹座はその集団の始まりです。

社会で生きるためには、まず家庭があり、

家庭という小集団を経験した後に、社会という大集団へ羽ばたいていきます。

 

山羊座も蟹座も、どちらも【活動】星座であり、

山羊座は目的に向かって現実的に積極的に行動をし、

蟹座は小集団のために、それ以外に牙をむけ積極的に戦います。

どちらも自らの価値観の為に、非情なまでに行動することができます。

 

山羊座である月は、今、身近なところから具体的に結果を残すための思考が重要だと考え、

蟹座である太陽は、長期的な目線で自分達の集団を守るための行動を起こすべきだと考えています。

 

土星とヘッドの150度クインカンクス

3ハウスにいて、4ハウスと関係がある土星は、

これからを意味するヘッドと150度クインカンクスの関係です。

 

土星は制限・抑圧を意味する天体で、

3ハウスの短期的な動きや、人の往来、移動を制限し、

4ハウスの小集団である家族や自分の所属する集団、居場所や基盤に抑圧をかけています。

 

150度は不調和な困難という意味があり、

180度の対立や緊張からうまれるエネルギーというものがあまりなく、

真正面からぶつかり合っていない、斜めな関係です。

そこにはストレスが生じます。

 

土星の、人の移動にかけている制限や、それぞれの居場所にかけている圧が、

これからという将来に、ストレスをかけているというわけです。

 

3ハウスに集まる天体とMCの困難

線がイッパイなもので、説明もイッパイになってしまい

すでにもういいよ～って感じでしょうが、

まだ話が続いてしまいます・・

ザーーっとホロスコープに出ていることを読み解きながら、

少しずつこの山羊座満月が言わんとしていることに近付いていきますので

もうしばし、説明にお付き合いください。

 

 

MC(社会)に対して、角度をとっている天体達。

 

テイルの過去の出来事も、

月の感情や大衆の心も、

冥王星の破壊も、

土星の抑圧や制限も、

社会に対して、困難な角度をとっています。

困難からの学びというよりも、困難であるよ、というそのまんまの困難です。

 

さっきも言いましたが、3ハウスに在住する天体達です。

(テイルは2ハウスだけど)

3ハウスの分野は、今は社会に対して苦しい時であることを示しています。

 

3ハウス、人が行きかうこと、そして伝達すること、です。

伝達の水星も逆行中ですしね。

(そうか、だからいつも以上にブログに時間がかかるのか。笑)

 

変化する時代に流されるのではなく、自らが変容するんだ

そろっと、このホロスコープからよい点を見つけだしていかなくては。

 

 

天王星に注目してみましょう。

この天王星はMCやASCなどに対して厳しい角度をとっていますが、

太陽と月に対しては調停の角度をとっています。

 

 

 

天王星は7ハウスにいて、4ハウスと関係があります。

天王星は、ハッキリ見ることや、突然の変化を意味する天体です。

 

7ハウスの対人関係、4ハウスの居場所、自分の基盤、家庭に対して、

ハッキリ見ること、そして突然の変化があるかもしれません。

 

それは、社会や仕事の面に対して困難な状況を意味したり、

自分自身に対して、緊張を強いることかもしれません。

また災いや争いによって、その突然の変化が起こるのかもしれません。

 

でもそうした痛みを伴う変化が、今回の満月である太陽と月の180度に対して

よい意味であると言っているのです、

 

3ハウスの移動や伝達に対して、今は困難や見直しを強いられている。

その救いとなるのは、対人関係や自分の居場所に関しての変化である、と。

 

対人関係や、あるいは家族関係、そして自分の基盤となるものを

ハッキリと見ることによって、別れるものは別れ、変化するものは変化する。

 

それが、今うまくいっていないここ最近の動きに光をもたらし、

さらにはそれは長期的にみても改善の光になると、

この天王星は伝えているのではないでしょうか。

 

太陽がいる蟹座は、今回天王星が関係している4ハウスとイコールで、

家族などの小集団を意味します。

自分の仲間や家族を守る蟹座。

それは伝統や慣習を守ることにも繋がります。

そうした「これまでしてきたこと」をある意味、覆すのがこの天王星です。

 

今、時代は古きものを壊し、新たな時代を作ろうとしている、その過渡期にいます。

その中で「痛みを伴うであろう」という部分については気になりますが、

(大きな災害がこない事を祈ります・・)

その大きな変革が、新しく再生していく世の中には必要であるということです。

 

 

ちなみに、私の話を少しすると、

私は、今まさに、私の拠点を変えようとしています。

 

それは自分が意図して変えようとしたのではなく、

変えざるを得ない突然の流れに乗っかった結果です。

でもそれは翻弄されたわけではなく、

突然の変化に対して、自分がそこから選択した、結果です。

 

それが凶と出るのか、吉と出るのかわかりませんが、

今の時代の流れ、星の流れには沿っていると思います。

 

世の中的にも、全体として、何か、大きな変化があるかもしれない。

 

その変化が結果として良いものなのか、悪いものなのか、

 

それはわからないし、

人によって、違うのかもしれない。

 

でも、

翻弄されて、時代の変化のチリとして終わるよりも、

その中で、自分が選択して、覚悟を決めて、

その中で、生き切った方がいい。

 

時代の変化というものは、

個人にとっての良し悪しは関係なく、

あるいは人間にとっての良し悪しでもないのかもしれない。

 

地球にとっての良し悪しであって、

人間はもしかしたら関係ないのかもしれない。

 

であるならば、なおさらの事、

翻弄されて時代のチリとして消えてなくならないよう、

 

自分の人生を生き切りましょう。

 

とても大きな緊張と、困難と、

何か大きな突然の変化を予感させる山羊座満月のホロスコープ。

 

その影響は、半年くらい続くでしょう。

山羊座に土星と木星がいる今年12月ともかぶってますし、

来年1月頭まで牡羊座に火星が滞在している期間ともかぶっています。

 

蟹座で日食だった蟹座新月のホロスコープや

 

土星山羊座入りのホロスコープ

 

火星牡羊座入りのホロスコープ

 

この辺りも参考にしながら、

まだまだ続くあるいは増す厳しさかもしれないけれど、

私達は時代のチリじゃない。

自らが選択して、変化を受け入れて、

なんなら、自分自身も変容していきましょう。

 

以上、山羊座満月の星読みでした。

長くなってしまい、こ難しくてスミマセン。

非常に苦しい山羊座満月でした～苦笑

 

読んでいただき、ありがとうございました！