こんにちは。
今日は天秤座上弦の月のお話です。
6月28日10:46に火星が牡羊座に入り、
その同日の夕方に起こる天秤座上弦の月です。
天秤座上弦の月
2020年6月28日17:16
太陽・蟹座7.09度、月・天秤座7.09度、
天秤座上弦の月となります。
新月から満月にむかって満ちていく途中の上弦の月。
新月から満月に向かう途中の、軌道修正や課題を見つめる機会です。
この上弦の月は何を伝えようとしているのでしょうか。
MCの近くにある月
上弦の月は、月と太陽が90度スクエア(困難・障害)の関係です。
(ピンクの線)
この月はMC(エムシー)という、
社会性を表す場所のごく近いトコロにいます。
月は大衆的、一般的という意味があり、
多くの人々の心が、社会的なことに関心が高まっている印象がある上弦の月です。
その月は、争いや災いを意味するジュノーと重なっています。
(上のピンクの二重の丸)
月が入っているサインは天秤座で、天秤座は対人関係を意味し、
月と90度スクエア(困難・障害)の位置にいる太陽も、7ハウス(対人関係)に入っていますので、
こうであるべき、という主張がぶつかって争いにならないよう注意が必要です。
太陽は今蟹座に入ったばかりなので、
蟹座的な自分の大切なものだけを守る、
という姿勢が災いしないように気をつけたいものです。
MCと180度の火星そしてグランドクロス
月はMCの近くにいると言いましたが、
その社会を表すMCと火星が、かなりタイトな180度オポジションです。
(黄緑色の縦線)
火星はこの天秤座上弦の月と同じ日、牡羊座に入りました。
このMCと180度の火星、気になりますね。
MCと180度ということは、ICとピッタリ重なっているということです。
ICは、家や家族、地域や国民性を表す場所です。
今年の春分図では、争いと災害を意味するジュノーが
同じようにMCとタイトに180度で、ICとピッタリ重なっていました。
春分図は1年間、その影響があります。
上弦の月のホロスコープの影響は次の満月までの1週間くらいなので
春分図ほど、長い影響はありませんが、
この1週間は少し注意が必要かもしれません。
火星は、怒りや暴力、ケンカ、戦争などの攻撃性、
欲望や衝動、無分別で無慈悲な衝動、
事故やアクシデント、トラブル、災害、火災などの意味があります。
この時の火星は3ハウス、4ハウス、5ハウス、12ハウスと関係がありますので、
これらのハウスに関係する事柄や場所などにおいて、
火星の意味する事柄が起きないか、注意するといいかもしれません。
それぞれのハウスの意味する事柄は、
3ハウス:兄弟・隣人関係、短距離の移動、短期の旅行、交通機関、通信、商売、学校
4ハウス:家族、家庭、不動産、両親、幼なじみ、地元、基盤、居場所
5ハウス:子供や趣味、遊びに関すること、遊戯施設、スポーツ、舞台
12ハウス:テレビや映画、病院(入院)、犯罪、
目に見えないこと、隠れたところ、目に見えない敵・・など。
ちなみに、この火星・MC・ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルで
グランドクロスを形成しています。
(黄緑色の十字と正方形)
トラブルや事故や事件を意味する火星と、社会のMC、
これからのヘッド、過去の問題のテイル、
これからと過去、
社会と自分達の基盤に衝撃を与えるアクシデントが起こるかもしれません。
MCが絡むグランドトライン(幸運)
社会を意味するMCは、困難を意味するグランドクロスを形成していますが、
同時に幸運を意味するグランドトラインも形成しています。
MC・金星・土星の正三角形。(水色の正三角形)
特に土星とMCはタイトな120度トラインです。
また、金星は月とも120度トラインです。
MCは天秤座、土星は水瓶座、金星は双子座にいます。
MCの近くにいる上弦の月も天秤座です。
これらは【風】の星座です。
【風】の知性、情報、風通しのよいコミュニケーションが
よい方向性へと導いてくれそうです。
土星は抑圧・制限・試練を意味する天体です。
この時の土星は、自分の価値、収入を得ること、交通や移動に抑圧をかけていますが、
同時に土星は、時間をかけて忍耐と努力で物事を達成するという意味を持っています。
今年12月17日、本格的に土星が水瓶座入りしますが、
その時に成果や結果を受け取れるように、
今は抑圧と制限を感じていますが、投げやりになったり、簡単な方向に流れたりしないで
実直な努力を続けていった方がいいです。
【風】は軽さがありますが、土星が今いる水瓶座の【風】は、
自分の中の揺るがない理念をもっている星座なので、
自分の理想や理念は忘れないよう芯は強くしておきたいものです。
金星は喜びや幸せを意味します。
月と120度トラインの位置にいますので、心(月)の欲求を満たすためにも
この金星が意味する喜びを満たしてあげるといいです。
この時の金星は、技術を磨くこと、仕事や社会に関すること、
理想や横のつながり拡がりと関係があります。
金星がいる双子座の【風】は知的好奇心が旺盛な星座なので、
新しい知識、情報を積極的に手に入れ、どんどん興味のあるものに触れていくことで、
自分自身のもっている良さ(技術)を磨いたり、仕事にいかせたり、
横のつながりが拡がって希望が叶うかもしれません。
風の時代ってどんな時代だろうか
星の動きは6月28日火星牡羊座入り、同6月28日天秤座上弦の月
6月30日山羊座で木星冥王星が合(0度コンジャンクション)
7月2日土星山羊座入り
7月5日山羊座満月(半影月食)と続きます。
2020年という年は、山羊座から水瓶座へ、
地から風へと時代が移り変わるその変換期になりますが、
【風の時代】というものは、今までのしがらみがなくなって
自由で軽くてもっと楽ちんな時代なんでしょうか。
軽くなり、自由になるものもあるでしょうが、
すべてそうでしょうか。
12月土星と木星が重なる(グレートコンジャンクション)水瓶座は、
天王星と土星が支配星です。
そう、天王星だけじゃなく、土星もまた水瓶座の支配星であり、
山羊座もまた土星が支配星なんです。
土星の、抑圧・制限・・
努力することで実を結ぶこと、
時間をかけることで達成すること、
土星の意味するものは、軽くなったりなくなったりするわけではありません。
人が生まれて死ぬこと。
時間が誰にも等しく存在すること。
0歳から1つずつ年を重ねるように、
体が1つずつ成長して大きくなるように、
そして老いていくように、
絶対、この世には普遍的に変わらないものってあるのです。
何かのプロセスをすっ飛ばして、
楽して簡単にすべてがバージョンアップするわけじゃありません。
だから「土星」の意味を忘れてはいけません。
土星の、抑圧も制限も、時間も厳しさも、
必要なプロセスです。
この天秤座上弦の月で、土星は社会(MC)に対して120度トライン
そして、MCと真反対にいた火星とは60度セクスタイルです。
火星とMCの緊張を調停しているのが土星なんです。
調停とは、180度オポジションの緊張を緩和してくれる役割をいいます。
社会的に暴走してしまいそうなトラブルを予感させる火星
それは、社会に対してイライラを募らせている個人個人の心の暴走かもしれません。
その暴走を緩和させるのは、1つ1つ実直に積み上げていく努力の土星なんです。
イライラするのであれば、
誰かを、何かを、社会を傷付けてしまいたい衝動があるのならば、
自分自身の未来の為に、自分自身を磨くことにその時間を注いでみればいいのではないか。
時間は誰に対しても等しく平等で、
その時間を無意味につぶしてしまうのではなく、
何かを積み上げることに使っていけば、
イライラや何かを傷付けてしまいたい衝動は
その土星の集中力に吸い取られて、取るに足らないものに変わるのに。
その爆発的なエネルギーがあるのならば、
不満や不平ではなく、地道な努力にそのエネルギーを注げばいいのに。
火星の有り余るエネルギーを
土星の実直な努力に変えて、
社会に還元させよう。
ICに重なる火星をトラブルに変えないためには、
1人1人の土星力にかかっているのでは?
と思います。
厳しさが続きますが、
不用意に恐れるだけではなく、
そして楽観視するのでもなく、
必要な努力は惜しみなく。
個人個人、やるべきことは、あるはずです。
天秤座上弦の月の星読みでした~。
天秤座の優雅さが少しも出ていない星読みでした~。笑
読んでいただきありがとうございました。
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