こんにちは。
今日は占星術の基礎知識のお話です。
10個の天体を順番にお話していますが、
①は月、②は水星、③の今日は金星です。
①月はこちら
②水星はこちら
人生の喜びである金星
【金星】年齢域・・15歳~20代半
支配星座・・牡牛座・天秤座
12星座を1周する時間・・約1年
1つの星座を通過する時間・・約25日
逆行期間・・約43日(1.6年に約1回逆行する)
7歳~15歳の義務教育期間(水星の年齢域)が終わると、
思春期の時期を迎えます。
15歳~20代半の金星の年齢域は、恋愛を経験したり、
若々しい華やかな時代です。
この時期が金星の年齢域で
この時期は後天的な好みを育む時期でもあります。
金星の意味するもの
金星は、愛と美と調和を意味する天体です。
その中でも恋愛や結婚は金星の表す代表的なものです。
ちなみに結婚をみる時は他に、月や太陽も見ます。
そして7ハウスの支配星や7ハウスに入っている天体も見ます。
金星は他に、美しさや美意識、芸術的な才能も意味しますし、
調和ということで、他人との関わり方、協調性や人気なんてのも表します。
感情面での安定、
そして物質面の安定も関係してきますね。
金星はお金にも関係してくるので、
経済的な成功、
悪く働くと快楽主義や贅沢など過度の欲求にも繋がります。
おおよそ人生の喜ばしいことを、金星は意味しています。
天体そのものに良い悪いはないのですが、
人間が考える良い悪いに当てはめて言うと、
金星は木星に続いて吉星と言われています。
好きで好きでたまらない気持ち
金星の年齢域を振り返ってみましょう。
15歳~20代半・・
どんな風に過ごしてきたでしょうか。
恋愛の時期は人それぞれです。
また、同級生が好き、先輩が好き
という身近な人間関係の中で、という場合もあれば、
芸能人であったり、
今の時代であればネットの中の人ってこともありうるかもしれません。
人が誰を好きになっても、
あるいは何を好きになっても、
それはこうであるべき、という決まりはないから
どうこう言う問題ではありません。
でも
心から誰かが、
心から何かが、
好きで好きでたまらないという気持ちは
人が成長していく上でとても大切な感情です。
そしてそれは、やっぱり
月の年齢域で、愛情に育まれた乳幼児期があり、
水星の年齢域で友達など家族以外の人と育む付き合いがあって、
その延長線上にやってくる感情です。
金星の年齢域を過ぎてしまうと、
そんな若い時代の純粋な好き!って気持ちを
好きな人のことで頭がイッパイだった時代を
忘れてしまいますが、
そういう時代の1つや2つ、誰しもあるのではないでしょうか・・
金星に傷がある・・
そうは言っても、そんな思い出ないわよ、
とか傷付いた悲しい記憶しかないわ、って人もいるかもしれません。
結果として実らなかったとしても、
悲しい思い出だったとしても、
好きという気持ちや、大切だと思っていた気持ちがあったということが大事であって、
その結果が大事なのではありません。
逆にそんな気持ちさえ抱いたことなく、
逆に人を傷つけることに喜びを感じるようであれば問題ですが。
もしそうであれば、
金星にきっと傷があるはずです。
金星が他の天体と困難な関係をもっていたり、
金星が関係しているハウスに問題を抱えていたり。
個々の抱える問題は、個々のホロスコープ全体を見ないとわかりません。
恋愛や愛情面の問題、
買い物依存症や浪費癖の問題などを抱える場合は、
ホロスコープをじっくり見てみるといいかもしれません。
後天的に育まれる好み。私はこれが好き!
金星が表しているのは恋愛や結婚だけではありません。
月は、0歳~7歳までに無意識の中で育まれた好き嫌いが表われますが、
金星は、成長の中で自ら育んだ好みが表われます。
月は、無意識に安心するもの、満足するもの、落ち着くもの、
なんだかわからないけど、欲しているものを表します。
金星は、自分の中の美意識、美しいと感じるもの、
強く魅力を感じて惹かれるものを表します。
「私はこれが好きなんだ!!」と強く惹かれるものを、
明確に自分で自覚しているかどうかは
人それぞれなんでしょうが、
明確にそれを自覚する瞬間を表した例があります。
私の三重円です。
私が6歳の時のものです。
黄緑色の丸のところを見てください。
ちょっと見えにくいですが、金星(♀)とASCがきれいに重なっています。
ASCは自分自身の始まりの場所です。
自分自身の始まりにソーラーアークの金星がピタッと重なることで
私の中で金星をはっきりビビッと意識した瞬間です。
金星は恋愛や美や調和を表すと言いましたが、
個々に具体的に何を意味するかはその人によって違います。
生来的な恋愛・美・調和を意味はするのには変わりありませんが、
その人に強烈に影響を与える天体であれば、
その人がはっきり明確に惹かれるものを意味します。
私の場合は、この金星は「バレエ」です。
6歳の時、バレエという存在を知って、
強烈にやりたい!!これがやりたい!!と熱望したバレエです。
どうしても叶わない金星
私は6歳の時、バレエはできませんでした。
6歳の時、ふらりと歩いていて見つけたバレエ教室へ
吸い込まれるように入っていき、
「習いたいです」と言ったけど
「お母さんと来てね」と言われ帰され、
当然ながら両親に猛烈に怒られ、叶いませんでした。
7歳、8歳と3年間習いたいと言い続けましたが、叶いませんでした。
私の金星は土星と135度の角度をとっています。
そして金星は天王星と90度、
天王星と土星も135度。
金星・土星・天王星で135度135度90度のヨッド的な複合アスペクトを持っています。
ヨッドは宿命的な困難という意味がある形です。
金星と土星の135度は「対処不能な困難」です。
土星は抑制・制限を意味し、また父も意味します。
どうあっても、止められる、抑制されるんですよね。
進めない。
習えない。
ソーラーアークの太陽と重なった金星
私がバレエを習い始めたのは26歳の時でした。
その時の三重円はこちらです。
またまた見えづらいですが、
私のネイタルの金星にソーラーアークの太陽が乗っかっています。
私は太陽・水星・木星が重なっているので、3つとも金星の上にいますが
太陽が一番タイトな重なりで、オーブは0.08度です。
太陽は「自分の意志」です。
26歳の時、6歳の時から強烈に惹かれ、でも叶わなかったバレエを
太陽が金星に重なった時に
「自分の意志」で習い始めました。
もうバッチリ星に表れているあたり、感動でしたね。
運命よね、とさえ思ってみても、
それでも金星と土星が135度でどうにもならない関係にいるので、
太陽が重なってバレエを始めてから22年たった今も
(年齢がわかる。笑)
バレエは自分の思うようにはならないです。
どうあっても、バレエは私にとっては手にはいらないものなんだな、
と思っています。
135度の壁、ヨッド的な困難な壁を知って
135度は、困難から成長する角度ではなく、
対処不能な困難。
土星は、抑制・制限・さらに言えば不幸・悲しみ・苦痛
時間をかけて達成するとか学びの意味もあるけれど、
土星と135度な金星は、
時間をかけて達成することすら、対処不能な困難なのか、と。
当然ながら、もうスタートが間違っているので
(子供の時に始められなかったという変えられない現実)
どんなに努力しようが、心血注ごうが、無理は無理、
と22年心血を注いできて、最近腹の底から納得しました。
無理なもんは、無理なんだ、と
ある意味客観的に知って、
でもなお、努力は続けています。
情熱も枯れてはいません。
でも、ひとつ明確な事実として、無理なんだと、知ったのは事実です。
そしてその明確な事実を自分の腹の底から理解した上で、
それでもこれまでの22年間は、直接的は望みの達成には至らないけれど、
その周りで、たくさんの恩恵をもたらせてくれたこともまた、実感しました。
自分の身体にプラスに働いていること。
体型にも健康にも。
健康は、体は強くないけれど、バレエをもしやらなかったら
今よりもずっと多くの病気をしていたと思います。
仕事も(ヨガ講師)、バレエのベースがあったから、実現したようなものです。
そして何より、生きる上での軸がいつも1つ通っているので
生きていく上での強さになりました。
135度は135度でも、
対処不能な困難な中にも幸せはある。
というのが、私の見解です。
永遠に恋焦がれる金星
私は一度、思うことがあって
バレエから離れていた時期が5年ほどあります。
もう二度とやるまい、と思っていました。
それを打ち破って、再びバレエを始めた時の三重円は
私のネイタルの金星に、ソーラーアークの海王星が重なっていました。
海王星は、芸術を意味する天体です。
病気も意味する天体なので、
私の病的なバレエ熱が再びオンになったことも意味しているのかもしれません。笑
この後、ネイタルの金星に動きがあるのは、2028年です。
2028年、ネイタルの金星にソーラーアークのMCが重なります。
この年に、きっとなんらかしらの1つの区切り、
達成あるいは、何かはっきりとした現実を受けとるのではないかな、
と思っています。
ネイタルチャート(出生のホロスコープ)の鑑定を今やっていますが、
思うことは、その人にとって、すごく問題になる天体があったり
影響力のある天体っていうのがあるってことです。
金星だからと言って、恋愛だけを示す天体なのではないように、
その人にとってその天体が何を意味しているかを知るのは大事なことです。
知ることにより、
自分とその事柄が意味することと、真正面から向き合うことができます。
過去のあの時は、そうだったのか、と
ちゃんと星に表れているのを見ると、
とても腑に落ちます。
ああ、そうだったんだ、と納得できると次へと進みやすくなります。
私の金星が土星(抑制・制限)と135度で、
だから望みは叶わないんだ、と知って、
でも知ってもなお、叶わない中でも受け取っているものはあり
叶わないのに、自分の人生の中心にあることそのものが、
私にとって幸せなんだ、と納得することは
自分を全肯定することになります。
ああ、それでよかったんだ、と。
努力しても努力しても、叶わないけれど、
そもそも努力しても叶わないものを好きになってしまったんだから
それでいいじゃないか。
永遠に恋焦がれる人生で、それはそれでいいじゃないか。
それこそが、私の人生の中の彩りであり、
永遠に輝き続ける美の象徴・金星なんだから。
星をみることは(ホロスコープ鑑定)
自分にOKを出していく作業だと思っています。
いいも、悪いも含めて、
それでいいじゃないか。
その通りだったんだよ、と。
OKを出して、受け入れて、
そしてそこから始めて、
さあ、じゃあどうする?です。
否定している内は、健全に前に進めないように思います。
それも含めて、いいじゃないか、
とマイナスも含めてOKを出していく作業を
星を見ながら進めるのだと思っています。
月、水星、金星・・と天体のお話を順に書いてきましたが
それぞれの天体に、その人その人のドラマが詰まっています。
そのドラマにそれもOK!と自分に〇を出せたら
きっといろんな事が楽になるんじゃないかな、と
そう思います。
金星のお話は半分以上、自分の話になってしまいましたが、
それを聞いて自分自身の星にも興味をもってもらえたら嬉しいです。
さらに興味を膨らませて知りたくなったら、
ぜひどうぞ、星の鑑定へ。笑
一番下にリンクはってありますので
よろしければのぞいてみてください!
ということで、久しぶりに長々と書いてしまいました。
読んでいただいてありがとうございました!
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